チベット問題を考える会の小林です。
タシさんは、16日午後1時40分長野地検から釈放されました。新幹線で東京に向かい午後5時過ぎに、台北駐日経済文化代表処を訪れ、拘留期間中の支援に対して感謝の意を伝えました。本来ならば出国までは政治的な活動を慎むべきところ、上記の台湾領事部のご理解を頂き、日本で支援をして下さった方々に御礼を伝える必要があるということで、記者会見を行うことを認められました。
午後7時過ぎに、有楽町駅前のレストラン・ニュートーキョー7Fで緊急記者会見を開きました。これはすべてぺマ・ギャルポ桐蔭横浜大学教授のお手配によるものでした。およそ30社の報道関係者でごった返す中、タシさんは拘留期間中の支援に厚く御礼を述べられました。特に、応援の葉書を頂いたことが心強かった、と語っていたのが印象的でした。また日本で、これほどのチベット支援の盛り上がりがあるとは予想もしていなかったとのことです。日本人にはとても強い正義感が感じられたそうです。福原愛ちゃんの前に飛び出したことについては、福原愛ちゃんがどんな人かも知らなかった、まったくの偶然で愛ちゃんが胡錦濤氏と卓球をするような人だったのは、天の采配というか、善光寺にお参りをしたお陰で仏様に導かれて、その場所に行ったのだと思うと語っておりました。
長期拘留されていたのは、タシさん一人だと思っていたのですが、他にも2人いて、その3人の中では一番早く釈放されたのだと、台湾領事部の方から伺いました。合わせてこの点もご報告しておきます。
以下は会計報告です。記者会見に同席した井川師の了解を頂き、タシさんに5万円の見舞金を贈ったことをご了解下さい。井川師の了解を貰った理由は、この募金活動は名古屋の高辻師と井川師が率先して始められたものだからです。
[収入・募金総額] 787,790円
[支出]
罰金: 500,000円
帰国便チケット代およびホテル代 100,000円
振込み手数料 420円
記者会見および慰労会費用 71,494円
タシさんに見舞金 50,000円
計 721,914円
[残額] 65,876円
残額については、後顧の憂い無からしむために、TSNJに提供するのが最善だと高辻師と井川師からご了解いただき、そのようにさせていただきます。
皆様には心よりお礼申し上げます。
2008/05/18
タシさん救出募金会計報告
2008/05/15
タシさん募金停止のお知らせ
チベット問題を考える会の小林です。
タシさん救出のためにご協力頂いた皆さん、ご心配を頂いた皆さん。
本当にありがとうございました。まだ詳細はお伝えできないのですが、釈放される目途が立ちました。
皆さんに感謝の気持ちを抱きつつ、タシさん救出募金を停止させて頂きます。
これまでに頂いた募金額と経費については、彼が釈放されて台湾に帰国後に公表したいと思います。必要経費は全額を日本の支援者の方々のカンパで賄うことができました。台湾からも、日本の皆さんに厚く御礼を申し上げます、とのお言葉を頂きました。
このことが、日本、台湾、チベットのさらなる交流と協調の一助になることを願っております。
今後ともぜひチベット支援にご支援下さいますようお願い申し上げます。
2008/05/09
タシさん救出の件の経過報告
チベット問題を考える会の小林です。
皆様のご協力に感謝申し上げます。K氏が台湾領事部とも弁護士さんとも連絡を取っていますが、なぜ長期拘留されるのかが分からず、また今後の展開の見通しが立たないために隔靴掻痒の思いがしています。
タシさんの長期拘留の件で、長野県警に何らかのアピールをしたい、という意見をお持ちの方々がおられるとの件。
救出運動をしている我々としても、間に台湾領事部と弁護士が入っているために、動きが取れないでいます。直接弁護士さんと連絡が取れるようになって、どういう運動が効果的なのかが判明するまで、しばらく待って下さい。これは台湾領事部に任せて何もしないということではなく、効果的な戦術が見つかるまで待って頂きたいということです。K氏から入ってくる情報は、予想以上に厳しいもので暗澹とする思いです。
2008/05/07
タシさん拘留延期となる
チベット問題を考える会の小林です。
タシ・ツェリンさんの件。最新情報です。
K氏からの連絡で、タシさんの拘留はさらに10日延長され、計22日となったとの事。
計算をすると17日の土曜日に釈放ということになるようです。異常に長い拘留が何を狙ったものなのか、不可解としか言えません。
皆さんからのカンパは、7日午後6時の時点で、312,290円集まりました。
罰金として課せられるかもしれない分は準備ができました(額は確定したものではありません)。ご協力に感謝します。以後の経費については、まだどのような経費が必要になるのか明確ではありません。準備しておくに越すことはないと思っています。
2008/05/04
タシさん救出のためのカンパに対する質問への回答
タシさん救出のためのカンパを募っておられる「チベット問題を考える会」の僧侶小林さんはじめ関係者は、関係機関との折衝などの実務に忙殺されています。また、外交問題としてとても難しいケースでもあるため、お話できる範囲も限られるとのことです。TSNJサポートMLにご参加の方は、そちらでの説明もご覧下さい。
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チベット問題を考える会の小林です。
1)不起訴の場合のお金の使途
2)募金目標金額の明細
上記二点を明確にしてほしいというお問い合わせの件ですが、
不起訴の場合でもどれだけお金が掛かるのか、見当がつきません。
罰金30万の件も、タシさんに付き添っていたK氏に警察から話が
あったというだけで、確定的なものではありません。
ですから、2)のご質問にも絡んで来ますが、目標額もいくら必要
なのかも見当がつきません。
ただ、会計報告はきちんとします。もし余剰金が出たら、どこの団体が
管理するかは募金運動を始められた、高辻師や井川師とも相談して
今後のチベット支援活動に有効に使えればと考えています。
ただ、騒ぎたいだけの人たちに、あまり詳細な説明をすると、電話をして
答えられない人を問い詰めたりする弊害がありますので、それはしたく
ありません。
またタシさんが、未だに釈放されないのは、国際政治の綱引きが絡んで
いるからで、末端の警察にも今後どういう展開になるのかは読めていない
と思われます。私がそう推察する理由は、物を投げ込む暴力行為を行って
聖火リレーを妨害した右翼が2日で釈放されて、妨害行為はしたけれども
暴力は振るっていないタシさんが、未だに釈放されないのは、余りにも
不公平だからです。公平さを踏みにじっても釈放できない理由を知っている
のは、上の方の極く一部の方なのでしょう。その狙いまでも、私には説明
できる能力も権限もありません。
以上は、今できる説明として公開して頂いてよろしいと思います。
2008/05/02
長野で逮捕された台湾在住チベット人救出の為の募金を
TSNJ参加団体でもある、「チベット問題を考える会」の僧侶、小林さんからの依頼です。タシ・ツェリンさん救出のための費用のカンパを募っておられます。
状況については、本ブログ内の別記事
■ 長野市で逮捕されたタシィ・ツゥリンさんの解放を求める声明(タシさん逮捕の経過が分かります)
■ タシさん弁護士費用捻出のためあらためてカンパ募集の依頼
をお読みください。
<参考> タシさんについての産経新聞の記事『「フリーチベット」の叫び届かず亡命2世 泣きながら乱入 聖火リレー 』
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チベット問題を考える会の小林です。
26日、長野の聖火リレーで、福原愛ちゃんの前に飛び出して逮捕された、
台湾国籍チベット人のタシ・ツェリンさん救出のために、寄付を募っています。
威力業務妨害の罪名で、30万が科される見込みです。またその他に、
弁護士費用がおそらく100万以上はかかると思われます。
【寄付取りまとめ口座】
口座名: チベット問題を考える会
口座番号:
みずほ銀行立川支店(店番号546)
普通口座 1309501
お志をお寄せ頂ければ幸いです。
タシさん弁護士費用捻出のためあらためてカンパ募集の依頼
4月26日早朝の善光寺での追悼法要にも参加された、「善光寺に感謝のお参りをする僧侶の集い」の高辻さんよりメールいただきました。
募金のお願いというのは難しいもので、どうやって口座を信用したらいいのかという問い合わせが高辻さんに寄せられた経緯があったそうですので、口座情報を本ブログに掲載の上、状況説明のために掲載いたします。
本ブログ内の別記事
■ 長野市で逮捕されたタシィ・ツゥリンさんの解放を求める声明
■ 長野で逮捕された台湾在住チベット人救出の為の募金を
もあわせてお読みください。
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【タシさん弁護士費用捻出のため、あらためてカンパ募集の依頼】
私は愛知県豊田市の曹洞宗円通院住職 高辻哲洋ともうします。
私と名古屋デモ代表のH君と彼の奥さんは26日深夜、愛知県豊田市を出発し、当日早朝、善光寺近くでタシさんや、日本に不慣れな彼を案内された日本人のKさんと偶然であい、言葉を交わしました。その後、私どもは善光寺にて、今回の弾圧で命を落とされたチベット人や漢人の追悼供養の法要に参加するため、タシさんたちとはここで分かれ、かれらとは別行動をとりました。ですので当日タシさんに直接接触したのは、推測ですが、私どもと、『「フリーチベット」の叫び届かず亡命2世 泣きながら乱入 聖火リレー 』の記事を書いた産經新聞の記者のみではなかったかと思います。
その後、昼過ぎに長野駅前で配布された信濃毎日新聞の号外により、タシさんが聖火リレーの前に飛び出して逮捕されたことを知り、私は非常に驚きました。
皆様ご存知のようにタシさんはいまも長野県警に拘留されています。当日タシさんとご縁があった因縁で私は是非とも彼を救出したい存念でこれを書いております。当面必要となってくるのは、小林さんによると弁護士費用だということであります。当初の予定ではタシさんの弁護士費用について、さまざまな算段をしたのですが、ことごとく難しくなったとのことで、ついには彼の弁護士費用はカンパに頼らざるを得なくなりました。
いうまでもなく弁護士というのは、きちんとした報酬が約束されることによってはじめて仕事をしていただけます。タシさんを救出するためには、いま優秀な弁護士のかたに味方になっていただく必要があると思います。現在タシさんの私撰弁護士には候補者が何人かあるようですが、ネックとなるのは弁護士費用となってくると思います。それプラス交通費、通訳費などが必要となってくるそうです。ちなみに通訳としては現在ペマ・ギャルポさんに就任していただく方向で動いているとのことですが、なにぶんいま非常にお忙しいかたなので、実際には代理のかたに動いていただくことになるかもしれません。
タシさんを支援するために、皆様、なにとぞご協力いただけませんでしょうか?
追伸
この書き込みの内容は諸仏諸菩薩、天地神明に誓って絶対に虚偽のものではありませんが、もしも少しでも詐欺ではないかとの疑いをもたれるかたはけっして募金されないでください。また、この書き込みについて検証していただくことは、皆様に是非ともお願いしたいことですが、一方的に詐欺と決めつける前に、私のほうまでメッセージをいただければ連絡先を教えますので、直接お話ししたうえで、真偽を判断していただければ、幸いに思います。
2008/05/01
長野市で逮捕されたタシィ・ツゥリンさんの解放を求める声明
台湾の下記共同声明団体から、長野市でFreeTibet!を叫んで聖火リレーの沿道から飛び出して逮捕された台湾のパスポートを持つ亡命チベット人2世、タシィ・ツゥリンさんの解放を求める声明が届きました。
本ブログ内の別記事
■ タシさん弁護士費用捻出のためあらためてカンパ募集の依頼
■ 長野で逮捕された台湾在住チベット人救出の為の募金を
もあわせてお読みください。
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タシィ・ツゥリン( Tashi Tsering)さんの解放を!
共同声明団体:
Taiwan Friends of Tibet, Tibetan Youth Congress-Taiwan Chapter, Taiwan Tibetan Welfare Association, Taiwan-Tibet Exchange Foundation, Taiwan Association for Human Rights, Taiwan Labor Front, Taiwan International Solidarity Center (new add-ons welcome).
2008/04/29 新聞稿
4月26日、北京オリンピックの聖火リレーが長野で行われた際、タシィ・ツゥリンさん(台湾のパスポートを有する亡命チベット人)は、聖火に近づこうとして、警察に取り押さえられ逮捕されました。長野県警は「威力業務妨害罪」でタシィ・ツゥリンさんを収監、接見禁止48時間とし、4月28日正午、48時間の収監、接見禁止の満了後には、警察はタシィ・ツゥリンさんを送検して勾留質問を行い、勾留を10日間延長することを決定しました。タシィ・ツゥリンさんを起訴するか、もしくは釈放するかはその10日間の拘留終了後に決定するとのことです。
これに対して、我々は日本国の政府に強い不満を表明するものです。
日本は独裁権力国家ではなく、言論の自由を有する民主主義国家であるはずで、人々の自由な意見の表現に対しては、最大限の尊重が与えられるべきです。タシィ・ツゥリンさんの行為は、平和な非暴力行為でした。彼はただ、手に雪山獅子旗を持ち、聖火に近づこうとし、Free Tibet!と彼の主張を叫んだにすぎません。暴力をもって聖火に危害を加えるようないかなる状況も発生しませんでした。よって、日本国の警察がこれを「威力業務妨害罪」としたことは適切ではありません。世界各国でも北京オリンピック聖火リレーに対する抗議活動において、聖火の順調なリレーを維持するために各国の警察は聖火に近づこうとした者を逮捕していますが、いずれの場合も早急に釈放しています。同じ日に、日本人が聖火リレーに鶏卵を投げつけましたがすでに釈放されているにも関わらず、日本の警察がタシィ・ツゥリンさんを48時間勾留した後、さらに送検、そして検察側も収監、接見禁止を10日間延長したことは不当な処置です。
我々は、日本国の政府が法に基づく適正な手続きを遵守することを要求します。タシィ・ツゥリンさんは逮捕から始まる全ての司法手続きの過程において適宜な通訳、翻訳が得られるべきです。かつ、弁護士がその場に立会い、彼が対応しなければならない日本国の司法の手順を理解できるようにする必要があります。
また、接見禁止を早急に解除してください。日本国の警察がタシィ・ツゥリンさんを12日間も収監、接見禁止にすることはあまりに不合理であり、早急に接見禁止を解除し、関連する人権団体、友人も勾留所におもむき面会できるようにすべきです。そして、勾留所における彼の生活に協力できるようにしてください。
最後に、我々は日本の政府が人権的な立場にしっかりと立って、中華人民共和国の政治力な干渉を受けることがないように呼びかけます。タシィ・ツゥリンさんは日本のマスコミに対して「オリンピックに反対するのではない。聖火リレーは全世界の人々にチベットの惨状を伝える絶好の機会だと思った」と表明しました。しかも、彼は聖火に近づこうとした時、いかなる危険物も携帯せず、またいかなる暴力的な挙動も行なっていません。日本の法律では、このような行為は法に違反しないはずです。たとえ違法とされても非常に軽微な罪状であって、通常は48時間の勾留の後、必ず釈放されます。よって、日本国政府のタシィ・ツゥリンさんに対する常識を超えた収監、接見禁止は、中国政府の政治的干渉を受けているのでなかろうかと疑わざるをえません。
日本国政府のタシィ・ツゥリンさんに対する処置は、全世界が見ています。日本国政府は全世界の市民社会の要求に応え、人権を尊重してください。タシィ・ツゥリンさんを不起訴とし、早急に釈放してください。