2008/04/11

4/11 ダラムサラ緊急委員会の声明と6項目の要求

 ダラムサラの緊急委員会が4月11日に発表した緊急声明です。
 http://www.stoptibetcrisis.net/pr110408.html

 (速報用プレスリリース)
 国連人権高等弁務官ルイーズ・アーバー(Louise Arbour)氏は2008年3月27日、チベット状況の視察のためチベットを訪問したいと述べた。今週に入ってから、中国政府は現在の訪問は不可能であると回答した。また、中国人弁護士団が根拠のない疑惑で逮捕されたチベット人抗議者の法的弁護を熱心に申し出たことに対しても、中国政府は申し出を拒絶し、彼らのチベット入域を禁止したのみならず、「中国の内政問題に関わらないように」という警告を発した。
 上記の事柄は、中国政府がチベット内の人権を蹂躙し、世界にチベットの情勢を露呈したくないということを顕著に示している。人権が奪われているというだけでなく、罪のないチベット人囚人の件で、弁護士たちが法にのっとり、法的な弁護を提供したいという職業的権利も奪われている。
 チベット内外の、チベット人の精神と決意は、これまで以上に強まっており、それらは正義と真実に根ざした闘争という性質を持っているが、中国政府はその事実を隠す事に躍起になっている。チベット問題は、真実と平和に価値を見いだす世界中の何百万という市民たちだけではなく、中国政府に圧力をかけつづけている多数の宗教指導者たち、著名人、各国のリーダーたち、議会のスポークスマンや代表者たちに受け入れられている。さらには、ここ数週間の間で、チベットを支援する議決案は、 EU議会とアメリカ下院議会で採択された。
 中国政府はチベット全土に軍隊を送り込み、弾圧を続けている。中国政府は、チベット人に愛国再教育を施してダライラマ法王を非難させ、「ダライラマ法王のチベット帰還を支持しません」と述べる書類に署名させている。このような弾圧的政策の中でも、「悲しみと喜びの中、わたしたちは共に立ち上がる」というポスターがチベット各地に貼られ続けている。
 全てのチベット人のため、チベット問題が素早く、平和的に解決するよう、菩薩の真言を捧げるため毎日集っているチベット人に感謝の意を捧げる。

 チベットの重大な局面にあたり、我々は次の6項目が速やかに実行されることを、国連と国際社会に訴える。

  1. 早急にチベットに独立した事実調査団を派遣すべきこと。
  2. 早急にチベット全土で自由な取材が許可されるべきこと。
  3. 早急に中国政府はチベット全土でチベット人に対する弾圧と残忍な殺戮を中止すべきこと。
  4. 早急にすべての拘束、逮捕者を解放すべきこと。
  5. 負傷しているチベット人が適切な手当を受けられること。
  6. チベット人の移動と、生活必需品へのアクセスが許されること。

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